2354241 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

プラス君の日記

プラス君の日記

新車決定【No4】〈2月22日付日記〉

次の土曜日(1月31日)である。

うちの嫁さんが心配している、駐車場に隣接する細い測道を、3ナンバーの車でも通り抜けることができるかどうかが車種決定の大きなポイントとなっていた。

そこで、まず最初に、前の週に訪問したトヨ○ットで『イプ○ム』の試乗をすることにした。
初め嫁さんにとにかく乗ってみなよ。と試乗を勧めたが、万一試乗車をぶつけたら恐いので乗りたくはないと言っていた。それじゃあ、車を見るだけ見てみたら?ということで、ディーラーに向かった。

事前に車を見せて欲しいと、担当の営業マンに電話しておいたため、訪問すると直ぐに『イプ○ム』の試乗車が置いてある駐車場に案内された。
営業マン:「今日は来ていただき、本当にありがとうございます。どうぞ、どうぞ、乗ってみてください。」
嫁さん:「…でも運転に自信がなくて。もし擦ったりでもしたらどうしましょう!」
と言いながら、結局、嫁さんが試乗することになった。

運転席に嫁さん、助手席に私、後部座席に営業マンが乗った、試乗車はディーラーを出発した。

私:「いままで、5ナンバーのセダンだったので、大きい車は少し心配なんですよ。この前言ったように、駐車場の測道がうまく通れるかどうか?」
営業マン:「その道なら、狭そうに見えてもこの車なら充分通れますよ。」
私:「私は、『エ○ティマ』と『イプ○ム』で、通ってもすんなり行ったので、思ったほど難しくなかったんだけど、うちのはかなり心配しているから…。だから、ちょっとそこを通ってみてもいいですか?」
営業マン:「どうぞ、ぞうぞ。実際によく使われるのは奥様なんですから、駐車場に行って試してみてください。」

大きな車はとても運転できないと言っていた嫁さんであったが、日々近所を走らせているだけあって、こちらが考えていたよりスムーズに車を走らせている。

私:「思ったより上手いじゃないかぁ。あんなに心配していたから、もっと恐がりながら運転すると思っていたけど…。」
嫁さん:「ちょっと恐いけど、この位の大きさなら何とかなるかなぁ」
と言いながら、例の測道にきた。

前にも書いたが、その測道にはスピードを出させないようにするため、所々道幅が狭くなっていて、そこに黒&黄色の縞模様の円筒物パイロン(あれをパイロンというか不明であうるが、他に適切な呼び方が分からないのでひとまず、そう呼ばせていただく)が置いてある。

嫁さんは、その縞模様パイロンの間を少しスピードを緩めながら、スムーズに通り抜けた。
私:「大丈夫そうだね。その調子なら。」
嫁さん:「通り抜けることはできそうね。でも、やっぱり恐いなぁ。」
営業マン:「充分余裕がありますから、大丈夫ですよ。 ここが狭くなっているのは、トラックなどの大型車が通れないようにするためで、通常の車なら充分通り抜けられるようになっていますから。」

一通り回って、営業店に戻ってきた。
営業店でコーヒーを出して貰い、嫁さんと二人で、
私:「この前、見積もり出して貰ったけど、値引き額があれだけじゃねぇ。もう少し何とかなりませんか?」
営業マン:「かしこまりました。そうしましたら、再度見積もりを作ってきますので、もう少々お待ち下さい。」
しばらくして、営業マンが新しい見積もり書を持ってきた。

この営業マンは正攻法でセールスをしてくる人だと思った。
というのは、価格の話しになる前に、この車がいかにいい車か、また、この自動車メーカーがいかに品質の高い車を提供しているかを、熱心に説明するのだ。

一般的に商品やサービスを購入しようとするとき、人は無意識に『価値』と『価格』を天秤に掛けているものである。
『価値』>『価格』なら、値段より価値があるのだから、それは安い買い物となり、買ってもいいかなぁと思う。
反対に、『価値』<『価格』なら、値段が高いのだから、買う気が起きないことになる。
そこで、営業マンは、車価格の最低限度が決まってしまっている以上、いかにその車が価値の高いものであるかをお客様に納得してもらえるか?にポイントを置きセールスしてきたのだ。
こちらとしては、価値は充分認識していたのだから(つまり、値段が折り合えば買ってもいいと思っている)早くいくらになるのか教えてよという気持ちである。

自分としては、車の購入をする際には常識的なことだと思っているが、値引き交渉も商談時の一つの楽しみでもあると思っている。
最近では、『ワンプライス』といって、所謂『定価販売』をしてくるディーラーもあると聞いているのだが。それでは、商談の楽しみがなくなってしまう。
顧客側はいかに安く購入するか?ディーラー側が適正価格の範囲内でいかに顧客に満足してもらえるよう販売できるか?この両者のせめぎ合いの中で、適切な価格が決まってくると思っている。

営業マンが提示した金額は、前回の見積もりより大幅な値引きをしていた。

…つづく



© Rakuten Group, Inc.